国交省の調査によると、車検切れしている車両は2017年度末で510万台近いと発表されています。車検切れの車を運転すると、どういった罰則があるのか?またこのような車両の取締り強化が検討されているため、ドライバーとしての心構えの重要性について考えましょう。
車検切れで考えられる罰則とは
車検切れをしてしまうと、車を公道で走らせる事は出来ない決まりになっていますが、実際に検問や、飲酒運転に交通事故で警察に確認されるまで明るみに出ないといったというのが実態です。
しかし車検切れで公道を走れば、無車検運行や無保険運行という罰則に当たります。
これは違反の中でも、重大な罰となり他の速度違反などとは比べ物にならない重罪に値します。その場で、赤切符を切られる事になり簡易裁判所への召喚も命じられます、さらに罰金も酒気帯び運転に相当するため、とても重い罰則です。
無車検運行の罰則は、6ヶ月以下の懲役または、30万円以下の罰金。違反点数6点。30日間の免許停止。
無保険運行の罰則は、1年以下の懲役または50万円以下の罰金。違反点数6点。30日間の免許停止。
車検切れの車の自賠責保険の期限も切れている可能性が高いため、上記2つの罰則が考えられます。そのため、車検切れで捕まれば、一発免停となります。初犯であれば、多少の減額の可能性もありますが、罰金も20万~50万円以上が考えられますので、車検切れしている車両に乗ることは賢い判断だとは言えません。
国土交通省が行うナンバー自動読取装置
車検切れのまま公道を走っている車は、国交省の予測から20万台程いるとされます。車検切れに気付かないまま乗っている人、車検切れを知ったまま乗っている確信犯で、検問などで「バレなければ大丈夫!」だと思っている人もいるでしょう。
しかし、そのような思いはすぐに捨てましょう。
国土交通省が発表している、ナンバー自動読取装置が本格的に導入されれば、現在知らぬ顔で車検を行っていない人が摘発されるケースが高まります。
ナンバー自動読取装置とは、ナンバー撮影カメラで車のナンバーを読み取ります。ナンバー撮影に設置されるカメラも小型で持ち運べるため、いつどこに設置されるかも分からないため今後は逃れる事は難しいと言えるでしょう。
現在は試験運用的な短い時間の実施ですが、平成30年9月に千葉県で2時間だけ街頭検査を行いました。車両746台のナンバーを読み取った結果、車検切れ1台、無登録車1台が検挙されています。このように、画面を見るだけで確認され、瞬時に判断されるため、人の目は盗むことが可能でも機械は欺くことはできません。
現在、車検切れを起こしている方は、早急に対処しましょう。
まとめ
車検切れを起こした車両が受ける罰則はとても重く、罰金や免停などデメリットしか生まれません。これから、国土交通省が導入するナンバー自動読取装置により、さらに取締りが強化されることになるため、早期対応を考えた方が得策です。